8/8(木)
日本一周「78日目」
｢快活クラブの駐車場｣で目を覚ます。
そこから快活でシャワーを借りて、モーニングを食べる。
コスパが良すぎるので、これからは涼しい夜はこういう使い方になるかもしれない。
山奥の廃墟へ向かう道
本日も一日が始まるが、本日の旅、たった一件の廃墟に一日を使うことになる。
向かう場所は岩手のとある廃墟。道のりが過酷な事で有名。
こんな所にあるので救いが無い。
どうにかして川を渡る必要があるな…
ぼくなりの下調べではここにアクセスする方法は大きく2つ。
①橋を渡る。
②川を渡る。
簡単な2択、選ぶのはもちろん②である。
こう書くと不思議な選択に見えるが、自分は本当に｢正常｣に選んだ。
もちろん死なないためにね…。
①で渡る橋の写真を見て欲しい。
ネットより引用。
人間、ここまで死に急いだ時が終わりだとぼくは思う。
選択した②の川へ向かうのに、川まで下る必要がある。
その道すらも、とても険しい。
そしてその更に手前、｢川へ下る場所｣に行くまでがまた酷道。
草木という名のガードレールが待ち受ける。
アブ天国
とりあえず無事に車は停めた…が、次に待ち受けるのは虫。
窓に張り付く虫、虫、虫(アブ)
この世に蔓延る、アブ、アブ、アブ。
車を出る時に中に引き込んでしまっては嫌なので、
タイミングを待つこと5分程度。
やっと外に出れる…が、そこから歩いて進むのはこの道である。
覚悟を決めて一歩を踏み出す。
そしてどんどん過酷になる坂道、急斜面。
普段、写真を撮る事にもやぶさかではない自分も、ここは余裕が無い。
先人達が残してくれたロープで無事に下る。
真横の洞窟が気になるが、何が潜むであろうか…。
今はただ前を…。
川を渡る
やっと川に到着する。
お目当ての場所は…あれだな…。
見づらいが中心に建物がそびえ立つ。
とりあえずズボンを膝上まで捲り、進み始める。
三脚を杖がわりに、流れの緩やかな場所を進む、が…
ズボンがやられる。
川の水が膝を超えてくる事など想定していない激甘なぼくに、大自然は容赦なく襲いかかる。
とりあえずコケることなく無事に渡れる。
コケ方によってはカメラやその他の電子機器、全てが消滅するので、本当に冷や汗をかいた。
ちなみにここまでで、顎から滴り落ちるくらいかなり汗だく。
温泉の入りすぎで発汗がとても良くなっているのかも。
山場は超えた。
ここからはまた山を上り、建物の場所まで一気に行く。
たどり着く廃虚
到着…。
早速、中に入ってみる。
そこにはかつての自分が写真で見た場所が目の前に広がっていた。
でっかい穴が2つ。
｢水力発電所｣だったらしい。
地下もあり、地下から見るとこんな感じ。
ちなみにこの穴、地下の更に下の方にも伸びている。
まさに｢奈落｣
そして地下にはコウモリの群れがひしめく。
地上に上がる。崩れそうな変電設備。
そして今度は階段を上がる。上には謎の凸凹ゾーン。
そして部屋に入る。
更に上に上がると発電所の全貌が見える。
8月でなければ、この緑の臨場感は出ないだろうと思う。
写真を撮りつつ、ただ何も考えず眺める。
自分以外の人が居ない世界。
本当に素晴らしい時間だった。
一日居てもいい…と考えていると、その一日もいつの間にか終わりに近づいている。
これは仕方がない事だが、帰りも同じ苦労を強いられる。
山を下り、また川を渡る。
今度はパンイチで無事に渡り終える。
そしてまたロープを使って上り…
やっと車に戻れる…。
車が見えた時の安心感と言ったらもう…
もちろん死ぬほど汗だく。そして三脚がびしょ濡れ。
鉛温泉 藤三旅館
暫く休んでから、本日の次の目的地の温泉。
ここから約30分走る。途中見かけるこのオブジェ、岩手で2回目。
岩手にはたくさん置いてあるのかな？
横断歩道に置いてある。
そして着いたのが、｢鉛温泉 藤三旅館｣
利用するのは日帰り温泉。
本来700円のところ、JAF割りで500円で入れる。
ここの温泉、日帰りでも4種類の温泉が楽しめるのだが、本日は2つ。
川の見える露天風呂｢桂の湯｣と
｢日本一深い温泉｣で有名、｢白猿の湯｣
流石に中の写真は貼れない。
個人的に楽しみだった｢白糸の湯｣に入れなかったのが悔やまれる。
入ってみた、｢白猿の湯｣(写真はネット参照)
本当に深くて驚いた。
身長166cmのぼくが立ったまま肩までつかれるほどの深さ。
1番深い場所が160cmにもなるらしく、
湯船の1番深い底に石が置いてあり、その上に立てばちょうど良い。
面白い温泉だった。
何よりも、ものすごい汗をかいていたので、
とても気持ちがいい。
源泉かけ流しの温泉で癒される一時だった。
ちなみに「混浴」であったが、オッサンしかいなかった…。
夕ご飯と就寝
本日の寝床に向かう前に、ファミマでソーダフラッペ。
そして…相も変わらずどうしようもない食生活…。
ここから約30分走り｢道の駅 とうわ｣に泊まる。
高難易度な廃墟を撮れた達成感と温泉の心地よい疲れに包まれ目をつぶる。
本日の走行距離
82.6キロ(岩手県花巻市)
出費
ガソリン 1156円
食費 692円
入浴料 500円
雑費 383円
計 2731円
岩手も早くも半分。
このままハイペースで、｢大間｣まで行きたいものである。
それでは◎