映画「CUBE(キューブ)」ネタバレあらすじと考察【B級パニックホラーの金字塔】

本記事では、
前半で、映画紹介&見どころレビュー
後半で、ネタバレ解説&徹底考察を行います。

CUBE(キューブ)

1997年、カナダで制作されたパニックホラー作品

監督はヴィンチェンゾ・ナタリ監督が手がけた。

謎の立方体の建物に閉じ込められた6人の男女が脱出を試みる作品。

上映時間は90分。

 

あらすじ

どこにあるのかもわからない、

謎の立方体の小部屋。

一人の男、オルダーソンはこの部屋で

目覚めることとなる。

わけもわからず隣の部屋に移動した瞬間、

彼はワイヤートラップによって

サイコロステーキのように切り刻まれ、

死亡するのだった。

 

そして現在、

7人の男女がこの部屋で

同じく目覚めることとなる。

 

警察官のクエンティンがリーダーとなり、

6人は謎の立方体「CUBE」からの脱出を

試みるのだった。

 

出演役者

本作の6人の主人公

警察官の「クエンティン」を演じるのが

「モーリス・ディーン・ウィント」

 

医師である「ハロウェイ」を演じるのが

「ニッキー・グァダーニ」

 

大学生の「レブン」を演じるのが

「ニコール・デ・ボア」

 

脱獄犯である「レン」を演じる

「ウェイン・ロブソン」

 

無気力な会社員「ワース」を演じる

「デヴィット・ヒューレット」

 

精神障害を持つ「カザン」を演じるのが

「アンドリュー・ミラー」である。

 

見どころ「B級パニックホラーの金字塔、人気シリーズの原点でもある作品」

今作の「CUBE」、

制作されたのは1977年と昔の作品であり、

言うまでもなくCGも粗い

 

脚本も決して練られているとは

言えないような作品となったが、

本筋のシリーズ化や

数多くのパロディ作品など、

折り紙付きの人気を誇る作品

なったのだった。

 

そんなシリーズの原点ということもあり、

今も尚、独自の地位を築き続ける今作、

B級パニック映画の金字塔

お金がかけられたA級映画では

感じることのできない面白さを提供してくれるだろう。

 

配信コンテンツ

「CUBE」は今現在

Amazonプライム、Netflix、U-NEXT、等で配信されている。

Amazonプライム

Netflix

U-NEXT

 

ネタバレあらすじ

どこにあるのかもわからない、

謎の立方体の小部屋。

一人の男、オルダーソンはこの部屋で

目覚めることとなる。

わけもわからず隣の部屋に移動した瞬間、

彼はワイヤートラップによって

サイコロステーキのように切り刻まれ、

死亡するのだった。

 

そして現在、

7人の男女がこの部屋で

同じく目覚めることとなる。

警察官のクエンティンがリーダーとなり、

6人は謎の立方体「CUBE」からの脱出を

試みるのだった。

 

他の部屋から一つの部屋に一同に会す5人、

道中のトラップをくぐり抜けた

クエンティンの叫びにより、

危険であることがわかるのだった。

 

隣の部屋に移動する際、

靴を投げることによって

トラップの有無を確認しながら

進むこととなるが、

分子感知トラップに引っかかってしまった

脱獄犯のレンが硫酸に焼かれて

死んでしまうこととなる。

 

靴を使い、確かめることが

できなくなってしまった

4人であったが、

部屋と部屋の間に設置された、

謎の9桁の数字を見つける。

これを素数であるかないかの

違いがあると気がついたレブンの功績により

再び進むことができる。

レブンは数学の能力に長ける学生だったのだった。

 

謎を解きながら進み続けたその時、

一人の男がまた合流することになる。

彼の名は「カザン」

精神障害を患った男だった。

カザンを仲間に引き入れ歩き続けるも、

とうとう行き止まってしまうこととなる。

 

極限状態の中、仲間の間にも

亀裂が段々と芽生えてしまうこととなるが、

しがない会社員と名乗っていた「ワース」

実はこの建物の外壁を設計したこと

話すのだった。

「絶対に出口は見つからない」と、

豪語するワースであったが、

進む以外に道はない。

レブンの推理により、

一辺が4.2mの立方体の空間で、

部屋数は17500もの部屋があることを

導き出すのだった。

 

そして今まで素数と思っていた数字が、

「べカルト座標」としても

機能していることに気がつく。

1万を超える部屋のうち、

「今どの位置の部屋に居るのか」が、

わかるようになるのだった。

 

「出口」と思われる場所に近い部屋に

居ることがわかったメンバーは、

「音感トラップ」のある部屋を

強行突破することを決意する。

危険な目に逢いながらも、

無事に端の部屋に辿り着くのだった。

 

部屋の端では、

とても巨大な空間が大きな口を開けていた。

医師である「ハロウェイ」

身を乗り出して調べるも、

クエンティンの策略により空間の下まで落とされ、

死んでしまうのだった。




ゴールに向かう前に一度仮眠を取る事にするが、

クエンティンはレブンを引き連れ、

二人で裏切ることを提案する。

しかしこれをレブンは拒否するのだった。

 

メンバーはハロウェイを諦め、

再び進むこととなるが、

大きな進展を見るけることとなる。

それは「部屋は移動している」

ということだった。

行きたい部屋までたどり着く目標ができた

メンバーだったが、

その部屋までたどり着く術が無い。

 

数字に対して「因数分解」が必要となると

叫ぶレブンだったが、

その途方もない時間に諦めかけたのだった。

その時、今まで黙っていたカザンが

とうとう口を開く。

彼は一目見ただけで

因数の数を知ることができる、

天才的頭脳を持っていたのだった。

 

順調に進んでいた矢先、

ハロウェイがクエンティンに

意図的に殺されたことを知る三人。

三人はクエンティンと戦闘になりながらも、

何とか撒くことに成功するのだった。

 

とうとうゴールにたどり着いた三人、

扉を開けようとしたその時、

血まみれのクエンティンが現れ、

ワースを刺殺してしまう。

続けてレブンにも襲いかかり、

刺殺するクエンティン。

カザンの足を引き、脱出しようとするが、

生きていたワースの邪魔により、

部屋の境目で胴体を切断されるのだった。

 

結果、

建物の外にはカザン一人だけが無事に生還することができる。

レブン、ワース、クエンティンの三人は、

建物内で死んでしまうのだった。

 

ネタバレ考察

低予算で作られた、他の作品では感じることの出来ない斬新な空気感。

B級映画の金字塔としても名高い今作、

タイトル通り、

一つの立方体の小部屋の中

物語が展開される。

 

謎を解きつつ脱出する

パニックホラー作品としては

斬新且つ面白い世界観の

作品となっただろう。

 

そんな小部屋のみをセットに使い、

登場人物も7人(冒頭の男性含む)だけという、

限定的な環境で撮られた今作は、

稀に見る低予算作品としても

名高い作品であるだろう。

 

そして今作は、

「脱出ゲーム」という概念を確立した作品

今作はパニックホラーというジャンルを

謳ったB級作品ではあったが、

その内容は以外にも、

数学的な謎解きが織り込まれた

難解な作品となっていた。

「素数」「デカルト座標」

「因数分解」など、

さながら脱出ゲームのような

脚本に仕上がり、

映画冒頭の粗いCGから予想される

「B級感」は、

いい意味で裏切られることとなる。

 

一辺が約4.2mの立方体の小部屋に

居ることから、

その部屋がどこに位置しているかや、

その移動の方程式を解くパートなど、

「立方体」であることも上手く活用された

謎解きが数多く展開され、

数学的な観点からは

とても綿密に練り込まれた脚本だっただろう。

 

また、「目的」も、「人選の基準」も、

「何の為に?」なども

語られない作品であり、

中途半端な設定を全て排除し、

「脱出」のみに焦点を当てた

斬新な作風は、

決して他の作品では感じることのできない

空気感を生み出している。




「主人公」が逆転する、斬新な脚本。

6人の人間が登場する今作、

「全員が主人公である!」

…と、叫びたいところではあるが、

その面子の殆どは死んでしまうこととなる。

 

死んでしまう現実を受け入れると、

「主人公」の立ち位置のキャラクター

自ずと浮かび上がってくるが、

本作における「主人公」のタスキは、

面白いほどに繋がり、回されることとなる。

 

まずは冒頭、警察官の「クエンティン」

正義感溢れ、肉体派である

彼の持つキャラクター性は、

どこからどう見ても「主人公」だった。

 

そんな彼が「本性」を表してからが物語が

ガラリと変わる。

結果、タスキは色々な人物に渡り、

6人全員が主人公であったことが

じわりじわりとわかってくるのだ。

 

俗に言う「死亡フラグ」を匂わせた者が

最後の最後まで生き延びたり、

「生還フラグ」を立てていた者が、

最後の最後で死んでしまったり、

密室であることを上手く利用した

人間心理の描写と、

そのしっちゃかめっちゃかな脚本には

思わず見入ってしまうような面白さがあったのだ。

 

「謎解き」だけではなく、「人間的恐怖」も大きなテーマの作品だった。

前述したように、正義感溢れる

「主人公的立ち位置」に居たクエンティンは、

物語が進むにつれて、

どんどんと本性を表し、

自我が崩壊していくこととなる。

 

そんな彼を筆頭に、

「密室」であることを利用した、

人間の心理的恐怖にも

スポットライトが当てられた

物語となったのだ。

 

喧嘩を始めるメンバー、

他を蹴落とし、自分が助かろうとする縮図、

パニックホラーにおける、

「こうでなくては」と

思うような人間関係も、

漏れなく含まれているので、

その点に関しては安心?できるだろう。