「ペンギン・ハイウェイ」
2018年、スタジオコロリド、石田祐康監督により制作されたアニメーション映画。
原作は小説家としても名高い「森見登美彦」
ペンギンの大量発生という珍事の起こる物語。
上映時間は119分。
あらすじ
舞台は日本のどこかの街。小学4年生を迎えた1人の男の子「アオヤマ」が居た。彼の住む街で、
ある日、前代未聞の珍事が起きた。
「ペンギンの大量発生」
その事件について研究をはじめたアオヤマと、同級生のウチダ。
「ペンギン・ハイウェイ」と名付け、その研究を始めたアオヤマ達は更なる珍事に巻き込まれていく…。
登場キャラクター
主人公の「アオヤマ」
小学4年生の男の子。大変に頭が良く、研究が大好き。チェスの名手でもある。
「お姉さん」
アオヤマが通う歯科医院の受付のお姉さん。
今回のペンギン騒動に深く関わる人物の一人である。
「ハマモト」
アオヤマのクラスメイトの女の子。
彼女も大の研究好きで、アオヤマと互角に渡り合うほどのチェスの名手でもある。
「ウチダ」
アオヤマのクラスメイトの男の子。
とても臆病者であるが、アオヤマにはない発想力を持っている。
ペンギンの騒動についての研究をアオヤマとウチダの2人で始めるところが物語のスタートである。
見どころ①「ファンタジー?SF?今までに無かった森見登美彦ワールドが炸裂」
今作の「ペンギン・ハイウェイ」
過去にもアニメ「四畳半神話大系」、
そして「夜は短し歩けよ乙女」を放つ森見登美彦による作品であるが、
今までの京都を舞台とした「和」を匂わす作品とは少し違う。
かつては少し古風に描かれていたファンタジー要素も、現代的に染まり、
SFチックな描写も出てくる今作では、様々な「超常現象」が巻き起こり、
それらに立ち向かうアオヤマ達の奮闘が見どころとなっている。
今までとは一風変わった、「森見登美彦ワールド」を感じながら視聴してみるのも面白いだろう。
見どころ②「こんな街に住みたい!誰もが考えるステキな世界観を楽しむ」
晴れた日にのみペンギンが出現する現象、ペンギンとお姉さんとの関係、
そしてそんな小学生達の夏休みの研究。
小学生達のひと夏の出来事が今作では描かれるが、
今回はそんな夏の雰囲気にも拘りを感じる描写や、
森見登美彦らしくない描写があるだろう。
作中に登場するモニュメントとして多い、「自動販売機」、そして「学校裏の森」、
「晴れた日のみに出現するペンギン」という設定。
さらに言えば、公園、行きつけの喫茶店、通学路などでも、
季節を感じさせる、雰囲気が上手く利用され、
どのツールもが「小学生の夏休み」にフォーカスされた設定であり、
雰囲気で映画を楽しむ方にも楽しめる作品に仕上がっているだろう。
少年達は「ペンギン・ハイウェイ」の謎を解き明かすことができるのか?
配信コンテンツ
「ペンギン・ハイウェイ」は今現在、
Amazonプライム、Netflix、U-NEXT、Hulu、等で配信されている。
四季に関わらず、夏の雰囲気に染めてくれる今作、
森見登美彦ワールドで感じてみるのもいいだろう。