「ゴールデンカムイ」
2014年8月に「週間ヤングジャンプ」より発表された漫画。
2018年4月にアニメ化もされている。
この物語、舞台は明治時代の北海道である。
明治時代の日本で、日露戦争を終えた荒くれ者達が、北海道に埋まる金塊を巡る物語である。
「明治」「日露戦争」そして「北海道の金塊」
リアリティ溢れるワードが出てくるが、
他の物語とは異なる特徴…
それは、日本の歴史の既成事実が豊富に含まれるストーリーなのである。
(もちろんフィクション要素も多いが…)
主人公は「杉本佐一」
「不死身の杉本」と恐れられた、元大日本帝国陸軍の一等卒であり、
元第一師団特別支援隊隊員、通称「白樺隊」と呼ばれる軍隊の兵士でもあった。
ちなみに上記の部隊、
日本の歴史上、実在した部隊である。
そんな「不死身の杉本」が、幼なじみの目の病気のために砂金を取っていたところ、
アイヌが隠した金塊が、北海道のどこかにあることを知る所から物語は始まる。
そのアイヌが隠した、当時の国家予算の3分の1とも言われる金塊…
これも「北海道の埋蔵金伝説」として実際の歴史に刻まれている。
そんな杉本はアイヌの人間、
今作のヒロイン「アシリパ」と出会う。
金塊の在処を示す地図は、網走監獄より脱獄した脱獄犯の身体に刺青として刻まれているため、
杉本とアシリパはその脱獄犯24人を探す旅へと出る。(これはフィクションだろうか…)
ちなみに脱獄犯の1人、「白石由竹」という男、
網走監獄の「脱獄王」と呼ばれた「白鳥 由栄」という
人物がモデルとなり、これも日本の既成事実である。
網走監獄には白鳥のモニュメントすらある。
そんな今作のもうひとつの見どころ、
それは「狩猟」と「料理」
今作は北海道の地で獲物を狩って調理する描写がかなり多く出てくる。
鹿や熊の解体はもちろん、
色々なアイヌ料理が頻繁に出てくる描写はキャンプ漫画のそれである。
そんなゴールデンカムイは現在、
アニメとして、Amazonプライム、U-NEXT、Hulu、等で視聴できる。
アイヌのことも学べるゴールデンカムイ、是非とも観てほしい。