TheWitch/魔女
2018年、パク・フンジュ監督によって制作された韓国映画。
「能力」を操る女子高生による
バイオレンスアクション作品。
上映時間は125分。
あらすじ
とある小さな女の子は、施設から逃げ出し
農業を営む家に逃げ込むこととなる。
それから数十年、
高校生となった女の子ジュヤンは、
実家の農家の経営不振を見かねて、
優勝すると賞金5億ウォンが手に入る
「スター誕生」に出演することとなる。
彼女は番組中、「手品」を披露するのだった。
出演役者
本作の主人公「ジュヤン」を演じるのが、
「キム・ダミ」
友人である「ミョンヒ」を演じるのが、
「コ・ミンシ」
施設の博士「ドクターペク」を演じるのが
「チョ・ミンス」
同じ施設で育った青年「クィ・ゴンジャ」を演じるのが、
「チェ・ウシク」
ネタバレ考察と感想
韓国映画独特のバイオレンスアクション
日本でも、その他の国でも、
一定の需要はあるのがグロテスクな描写を
含んだ「バイオレンス」だろう。
今作も韓国映画ながらそんな描写が
多数含まれているが、
今までの映画では見たことが無かった空気感を纏ったバイオレンス作品に
仕上がっていただろう。
日本映画でよく描かれるじわりとした
グロテスクな描写とは対照的に、
敵となる人物たちを次々と無双していく
韓国が得意とするバイオレンスの描き方だった。
主人公のジュヤンを初めとした、
登場するキャラクター達の血に染まった顔は、
今までに鑑賞したバイオレンス作品とは違う印象を受けることとなるだろう。
ちなみにこの手のバイオレンスアクション作品、
韓国映画特有の空気感として
確立されつつあるようで、
今までに触れたことのなかった
「韓国映画」への扉を開ける
きっかけとしてもオススメの作品だった。
超大規模な伏線の回収に必ず騙される!
本作の物語のあらすじとして、
主人公のスペック及び付加価値で一番大きなポイントが「記憶を無くしてる」ことだった。
しかし本作で張られた伏線…
それは鑑賞者を完全に欺くほどの
とんでもない逆転劇が起こる。
「主人公は記憶喪失のフリをしていた」
まさに「そんなバカな…」という
言葉を口にしてしまうほどの衝撃感と共に、
考える間もなく、
主人公の無双が始まる。
どの映画作品でも、
ここまでの「裏切り」を見せる作品は
そう多くはなく、
予測の範疇外から襲い来る結果に
鑑賞者達は面食らっただろう。
映画はこれで終わりじゃない!?
映画を最後まで鑑賞した人ならわかるだろうが、
映画の最後に「第一部」のテロップが流れる。
無論、今作で終わりでなく、
続編があることを匂わせるような
終わり方に期待が膨らむことだろう。
また、作中に登場したペク博士と瓜二つな
ペクの妹なる存在のキャラクターや、
謎の女性の登場など、
物語の序章であることを改めて感じれるような物語の終わり方となった。