映画「ノクターン」のネタバレ感想と考察【霊的恐怖か?人間的恐怖か?】

  • 2020年11月18日
  • 2020年12月15日
  • 映画
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「ノクターン」

2020年、ズー・クアーク監督によって

制作されたアメリカ映画。

音楽高校に在籍する双子の姉妹が、

切磋琢磨し合う物語だが、

ジャンルはホラー映画である。

上映時間は90分。

あらすじ

とある音楽高校に在籍する双子の姉妹、

「ヴィヴィアン」「ジュリエット」

昔からずっと一緒だった。

2人ともプロピアニストを志していたが、

いつも注目を浴びるのは双子の姉である

ヴィヴィアンであり、

ジュリエットは影に隠れた存在だった。

大人しい性格のジュリエットであったが、

内心、嫉妬の炎は募っていく。

 

そんなある日、

とある一冊の楽譜をジュリエットは

拾うこととなる…。

ネタバレ感想と考察

ホラー映画を疑うほどに、お洒落で儚く美しい作品。

Wikipedia先生に本作品のタイトルを入れて

ヒットする内容、

よくよく見てみると、

本作品は「ホラー映画」のジャンルと

なっているようだ。

 

冒頭の飛び降りシーン、

そして効果音や楽曲など、

要所要所にホラー映画たるシーンはあるが、

今作品の根本的テーマは

「ヒューマンドラマ」で見るそれだろう

との印象を受けた。

 

幽霊や妖怪などの

「非科学的」な要素もありつつも、

人間関係の中に入り込む、

「人間的恐怖」こそが

本作品の一番の見どころだったのだ。

 

また、本作品には、

本来のホラー作品では見ることのできない、

「上品さ」「お洒落さ」も備わっている。

「音楽高校」という舞台や、

主人公の境遇、人間関係、

そして役者たちの「美貌」さえも絡み合い、

本作品のダークな上品さを演出している。

美しすぎる出演者たち。

本作の映画を見て、

まず誰もが気になるのが、

出演者たちの美貌であるだろう。

中でも主役の「ジュリエット」

そして「ヴィヴィアン」

彼女たちの輝きは常に映画の中心に

位置していた。

本作の主役「ジュリエット」を演じたのが、

「シドニー・スウィーニー」

その美しすぎる美貌はさることながら、

これまた良すぎる

スタイルの良さを併せ持ち、

今やドラマや映画に

引っ張りだこの女優となっていて、

名画として名高い

「ワンス・アポン・ア・タイム・

イン・ハリウッド」でも活躍していた。

色々なドラマや映画で

彼女の姿を見ることが多いが、

本作「ノクターン」ほどに

あどけなく、等身大なシドニーの姿

見ることができる作品は、

そう多くはないだろう。




22歳の彼女が演じる

純白無垢な「高校生」としての配役、

そして、とても内気で品行方正に生きる

「ジュリエット」のキャラクターも、

見事に演じきり、

彼女の女優としての才能や実力を

見せつけられる作品となっていた。

映画における「光と影」の存在

今作品では、要所要所に描かれる、

ジュリエットを導く光の存在が

肝となってくる物語である。

 

彼女に楽譜の内容が起こる前、

必ず、彼女の前に「光」が

照らされていること

皆は気がついだろうか?

 

そして物語のラスト、

光の根源とも思われる

「太陽?」の紋章に導かれ、

彼女は飛び降りを試みる。

そんな光の演出により、

ジュリエットの心情を表すかのように

演出された「影」の存在もより際立ち、

本作を一風変わったホラー映画にしている

演出となっていた。

「あの映画」を思い出す、衝撃のラスト。

物語のラスト、

ジュリエットが光に導かれ、

屋上から飛び降りることとなるが、

この結末…どこかで見たことがあるような

終わり方だと感じた。

 

…そう、「ダンサーインザダーク」である。

ダンサーインザダークが

「鬱映画」の金字塔として名を馳せた

「衝撃の結末」

これに近しい空気感が

この「ノクターン」には漂っていたのだ。

 

ホラー映画にありがちな、

血が滴り落ちるビックリ描写も、

限られた箇所でした出てこない作品で、

あえて最後にジュリエットの死に様を

見せつける演出こそ、

本作の「狂気」が詰まった

シーンであっただろう。

 

「美しい女性の残酷な死に様」は、

いつの時代もホラー映画において

充分すぎる「衝撃度」であり、

そんな手法を利用した物語に

面白さを見出してみるのもまた一興である。