「メイドインアビス」
原作は「つくしあきひと」、
2013年から竹書房にて
不定期連載が始まった作品。
アニメ化は2017年で、
2019年には映画化もしている作品である。
あらすじ
舞台はとあるパラレルワールド、
町の中心に
「人類最後の秘境」と言われる大穴、
「アビス」が存在する町があった。
この町には「探掘家」と呼ばれる職業が
存在し、
日々、アビスに潜っては穴の真相を探る
職業を全うしていた。
とある探掘家の娘「リコ」はある日、
謎のロボット「レゴ」と出会う。
リコはレゴの力を借りて、
まだ見ぬ探掘家の母、
「ライザ」に会うために、
アビスへ挑むのだった…。
壮大すぎるファンタジー作品に鳥肌必見!
本作のアニメを鑑賞するに当たり、
一体作品のどの部分に「面白さ」を
見出せばいいのか…?
アニメのジャンルによって様々な面白さが
あると思うが、
本作で擽られるのは、
間違いなく「冒険心」であろう。
町の真ん中に空いた深い大穴に挑む
探掘家達の生き様を
とくと見せつけられる作風、
そして様々なキャラクター、
見たことが無い生物や植物、空間など、
危険を感じながらも「ワクワク感」を
120%引き出させる脚本に
仕上がっているのが、
本作の面白さたる所以だろう。
作画タッチと脚本、演出のギャップを楽しむ。
一見してわかるように、
作画はよりアニメアニメしている
可愛らしいキャラクターが多いが、
とてもグロテスクな描写も多い作品となる。
主人公が小さな女の子であるのに、
身体中から血を吹き出したり、
腕を切り落とそうとする描写など、
見るに堪えないと思ってしまうような
シーンも組み込まれた作品だった。
なかなかに可愛らしい作画と、
時に残酷な演出や描写とのギャップも
いい意味で予想を裏切るような演出だろう。
「まどかマギカ」で描かれるような
ギャップと似たものを
感じられる作風だろう。
「RPG感」こそ、ワクワクの要因となる作品。
一つの穴の中で物語は進行していくが、
何故こんなにも「冒険心」擽られ、
ワクワクしてしまうのだろう…。
まるで次の街へ次の街へと旅するRPGを
見ているような感覚となるが、
本作の「アビス」が階層ごとに
分かれているのが、
本作の最大のワクワク脚本だろう。
深界一層「アビスの淵」 深界二層「誘いの森」 深界三層「大断層」 深界四層「巨人の盃」 深界五層「なきがらの海」 深界六層「還らずの都」 深界七層「最果ての渦」
それぞれ、違う困難が待ち受け、
最下層の母親に会いに行く物語、
そして、文字を見ただけでも、
感じる「RPG感」にワクワクしてしまう。
まだ作品を知らない人は
「想像力」も掻き立てるような
面白さを感じることができる。
世界観の色味と綺麗さを楽しむ。
こんなワクワクする世界観で
上がりきったハードルであるが、
そのハードルを優に超える世界観の
映像も、本作の見どころであるだろう。
個性的なキャラクターデザイン、
そしてアニメでの色味、
どれを取っても、あらゆるアニメ作品の
最高峰のファンタジー世界観となるだろう。