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「四畳半神話大系」
2005年1月に森見登美彦により刊行された、
小説が原作となるアニメ。
2010年にアニメ化された。
「夜は短し歩けよ乙女」でも有名な森見登美彦だが、
その世界観と同じ、京都大学を舞台としたものである。
このアニメ、ジャンルとしては青春学園モノであるが、
全11話中全ての話が、大学生活の分岐ルートの話である。
第1話が「テニスサークルに入った場合の4年間」
第2話が「映画サークルに入った場合の4年間」
…といった具合である。
主人公は「私」
この物語は全てが一人称視点、主人公の語りで展開される為、
主人公の名前が明かされることは無い。
ヒロインの「明石さん」
全ての分岐ルートの成功の終着点、
それが、「明石さんと結ばれること」となる最重要人物。
明石さんと結ばれるため、違う大学生活をやり直す展開となる。
そして友達の「小津(ねず)」
繰り返す大学生活、その多くがこの男に狂わされるライバル的存在。
その他、個性溢れるキャラクターがどの話でも出てくる。
この1話毎(ごと)に「大学生活をやり直す」という設定、
一見、物語は進行しないように思うが、
後半に進むにつれて段々と面白くなっていく。
一話で登場したキャラクターが後々に違う角度で絡んでくる…などの、
伏線回収要素がふんだんに取り込まれている。
ボロアパートの四畳半の一室で、
「私」が人生を学習し、成長していく。
これほどまでに斬新な設定のアニメは、
やはり小説が原作ならではの作品なのだと感じざるを得ない。
そんな「四畳半神話大系」のアニメは現在、NETFLIX、dアニメストア、等で視聴できる。
文学的に笑ってみたい方にオススメの作品である。