「哲也」
1997年に週刊少年マガジンより発表された麻雀マンガ。
原作は「さいふうめい」、漫画は「星野泰視」により制作。
麻雀という卓上遊戯。
運、実力はもちろん、メンタルの強さも絡む、日本のNo.1と言ってもいい卓上遊戯であるが、
この日本には数多くの麻雀マンガがある。
そんな中発表されたこの「哲也」、
他の麻雀モノではあまり類を見ない、イカサマ前提の麻雀マンガなのである。
この物語、時代背景は終戦後の復興時代の日本。
主人公はもちろん哲也。
そして物語前半で活躍する哲也の師匠、「房州(ぼうしゅう)」
中盤から後半にかけては、相棒の「ダンチ」
そしてヒロイン「ドテ子」
ラスボスの「ドサ健」などが登場する。
舞台は主に新宿の雀荘で、イカサマ雀士達の戦いを描く作品。
4人で囲む雀卓、2対2の麻雀バトルが基本となるのも新しい要素である。
本作も期待通り、マニアックなイカサマ技が多く描かれており、
「コーラを1つ。」や「お茶をくれ。」などの隠語を使い、
欲しい牌を相棒に頼み、それを引き寄せ勝利するなど、
コンビイカサマも日常茶飯事に使用される。
主人公側のイカサマもスゴいが、
敵も敵で、かなりぶっ飛んだキャラも登場する。
作中でも人気が高い「印南」という敵は、
ヒ〇ポンの打ちすぎで麻雀牌の木目の違いを記憶できるようになり、
全てを暗記して戦いに臨むという荒業を使っていた。
現代社会ではコンプライアンス的に危ない描写も多い作品だが、
哲也の生き様や時代背景も含め、「シブいマンガ」であることは間違いない。
そんな「哲也」は途中で終わりではあるがアニメも放送されており、
今現在、U-NEXT、dアニメストア等で視聴できる。
ちなみにアニメOPの「REACH OUT」はあの「和田アキ子」が歌っている。
そんな激シブ麻雀マンガ「哲也」、麻雀でヒリつきたい人にお勧めしたい作品である。