「海底47m」ネタバレ感想と考察【ビビるくらいの「救いがない」パニックホラー!?】

  • 2022年3月10日
  • 2022年8月28日
  • 映画
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本記事は、映画「海底47m」のネタバレを含んだ、感想と考察記事です。

鑑賞したことが無い方は、注意して読み進めてください。

海底47m

2017年、ヨハネス・ロバーツ監督によって制作されたアメリカ、イギリスの合作映画。

海底を舞台としたパニックホラー映画であり「サメ映画」コンテンツとしても有名。

上映時間は90分。

あらすじ

舞台はメキシコ、姉妹であるケイトとリサはメキシコでのバカンスを楽しんでいた。

ある日、些細なことをきっかけに、「ケージ・ダイビング」という鉄の檻に入って海中でサメを鑑賞する刺激的なレジャーを楽しむこととなる…。

出演役者

本作の主人公ケイトを演じるのが「クレア・ホルト」

オーストラリア出身の女優であるが、本作以外に有名な作品へは出演していないようだ…。

 

もう一人の主人公リサを演じるのが「マンディ・ムーア」

「ドクター・ドリトル」シリーズを初めとする、数々のアメリカ映画に出演している。

 

配信コンテンツ

「海底47m」は今現在、Amazonプライム、U-NEXT、Hulu、等で配信されている。

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ネタバレ感想と考察

ここまでに「救いが無い」って…。

世の中には数々のパニックホラー、そして今作のようなシチュエーションスリラー作品があるが、その中でもなかなかに「負の連鎖」が描かれるのが本作「海底47m」だろう…。

海の中に落ちるまでは想像ができるが、そこから幾度となく襲いかかる困難の数々には、見ているこちらもハラハラ感が拭えない作品になっていたのではないだろうか…。

そんな数あるシチュエーションスリラーの中でも、実は本作の「シチュエーション」による制約はトップクラスに多いのも見どころの一つだ。

まずは「海の中」
そしてケージから出られない「密室」
それに伴い「酸素残量」
更には深海での「気圧」
そして周りをウヨウヨする「サメ」

本作の映画のパッケージにおいても、それらのシチュエーションを文字に書き起こすほどには「推し」の演出であるようで、事実、ここまで劣悪な環境の中で描かれるシチュエーションスリラーは実はかなり少ない…。

物語の起承転結とラストについて。

今作の物語の脚本構成において、なかなかに面白いと感じた部分として、前述したバリエーションに富んだ演出があるだろう。

物語がパニックゾーンに入ってまず起きるのが、海底での密室監禁

そして「酸欠」、更にサメが登場したり足が挟まれたりと、順を追って様々な困難が襲いかかる要素が本作の面白い要素となっている。

そして物語のラスト、助かったり…それが幻覚だったり…と観ている人を翻弄する演出が多かったが、実際のところどうなったのだろうか??

結果で言えば、ケイトはサメに食われて死亡、そしてリサは生還できたという結果であった。

これが映画である以上、人によって見解は変わってくるとも思えるが、大筋はこんなところだろう。

「サメ映画」はやっぱり「B級感」??

他の「サメ映画」よりはサメサメしていない脚本が印象的ではあるがやはり腐っても「サメ映画」である。

最早、サメ系のお家芸となった、品が感じられないパッケージング予告テロップは、やはり今回でも繰り出され、これには「B級感」を感じざるを得ない…。

また脚本の面でも、あまりにテキトーな船の操舵手友達であったり、フラグらしいフラグを乱立し、自分たちが入るケージも何故かサビサビであったり…

「ツッコミどころ」も多いのがまた一興である。

ここら辺は「シチュエーションスリラー」を敬愛する鑑賞者にはもはや通過儀礼と言ってもいいので慣れたモノだろう…。

一つ言うのであれば、舞台が「メキシコ」という点においては妙にリアルに感じてしまう…。

また、本作には実は続編が存在している。

こちらは「海底47m 古代マヤの死の迷宮」という素っ頓狂なタイトルであるが、本作と同じくヨハネス・ロバーツが監督している正式な続編である。

そして意外にも本作よりも評価が高い作品なので、気になった人は観てみよう。