「BLACK LAGOON」
2001年、月刊サンデーより発表された広江礼威による漫画。
2006年にアニメ化もしている。
ジャンルは異論の余地もない痛快ガンアクション。
日本の元サラリーマン、通称「ロック」、
二丁拳銃のガンマン「レヴィ」をはじめとする
「ラグーン商会」という裏世界の運び屋の
メンバー達のストーリーである。
このブラックラグーン、一言でいえば「かなり過激」な漫画であると言えるだろう。
主人公側であるはずのラグーン商会のメンバー…
これがなんと、とにかく人を殺しまくる。
悪役はもちろん、敵味方も関係なく、ガンガン殺すのだ。
アニメはというと…
とにかく銃声を聞かない回、
基(もとい)、人が死なない回は無いと言っていいだろう。
それぞれの欲望や正義の為とは言え、
ここまで敵味方関係なく主人公側が「仕事」をするアニメもなかなか無い…。
各国の犯罪者やマフィア、ギャング達のひしめく街、「ロアナプラ」
そんな都市をホームに置くラグーン商会の仕事ぶりが過激に描かれる。
そんなガンアクションが頻繁なブラックラグーン、ストーリー性もよく練られているが、
なんといっても拳銃のマニアックな知識も多く練り込まれた作品で、
本作の主人公、レヴィが愛用する二丁拳銃、
これが「ソード・カトラス」
(実際はカトラスをモデルとして作られたオリジナルらしい…)
他の話でも、「デザートイーグル」を使用したり、
他にも「M79グレネードランチャー」や
「SVDドグラノフ(スナイパーライフル)」はもちろん、
ありとあらゆる武器という武器が細かく作中に登場する。
そしてアニメでは、その武器の撃鉄の音までもがリアルに再現されているのである。
武器以外にも、知る人ぞ知るようなマニアックな知識が豊富に含まれている。
酒やタバコ、音楽などなど…。
かくいうぼくも、
作中に「ギターウルフ」というバンドの名前を聞いたのはかなりの衝撃だった。
そんなブラックラグーンを盛り上げる登場人物達、
破天荒でクセの強いキャラクター達の名言も見どころである。
中でも、協会員シスターエダのユニークな言い回しは、
このアニメの世界観に無くてはならない存在である。
「神は留守だよ、休暇取ってベガスに行ってる」
「こっちはな、ミリオンダラー(百万ドル)の大仕事だ。
とっとと帰って“トゥナイト・ショウ”でも眺めてな」
そんな本作、アニメは現在Netflix、U-NEXTなどで配信されている。
漫画は2019年11月現在も連載中で、11巻まで出ている。
何回かの長期休載を挟み、なんとなく「HUNTER×HUNTER」のような空気を出しているが…
それでも読者を魅了し続ける、是非とも読んで、見てほしい作品、
BLACK LAGOONの話であった。