「ベルセルク」
1989年、三浦建太郎がヤングアニマルより発表した作品。
中世のヨーロッパを舞台としたダークファンタジーマンガ。
体よりも大きい大剣を背負う主人公ガッツの復讐の物語。
本作のメインキャラとして、
まずは主人公は「ガッツ」
そして今作のヒロイン「キャスカ」
そして「グリフィス」
その他、ガッツと旅を共にするメンバーがいる。
「ゴッド・ハンド」という敵の仲間と化したグリフィスを探し出し、
心を侵されたキャスカを元に戻す為に旅に出る。
ベルセルク、なんと言ってもその練り込まれたストーリーがとても特徴的な作品。
1989年に連載が開始し、今なお続いているが、
作者の三浦建太郎は「死ぬまでに頭の中を全て出せるのか」と語る。
本作の物語の始まり、いわゆるオープニングとして、
1〜3巻が使われる。
そして3〜14巻が丸々「ガッツの過去」という、面白い構成のマンガである。
その内容たるや、とにかくよく練られている。
物語は序章から過去に遡(さかのぼ)り、
そして現代でグリフィスと対峙する。
その中でも○○編…と、いくつものテーマに分かれる。
いくつものテーマがあるにも関わらず、
一つ一つのテーマの密度がかなり濃いのが特徴である。
そして過去が重い。
ガッツが旅を続ける理由がこの3〜14巻に隠されている。
かなりのボリュームのストーリーだが、
40巻までマンガが出ていて、今なお完結していないこのマンガ、
「実写映画化」だけはしてほしくないと切に願う、数少ない作品の1つだろう。
ちなみにこのベルセルク、
40巻の発売を記念して、「松崎しげる」が演じ、パロディとして実写化はしている。
日本国内のみならず海外でも単行本が出版され、世界でも支持を得る。
2002年には第6回手塚治虫文化賞のマンガ優秀賞を受賞した。
そんなベルセルクはアニメも放送されており、
今現在、U-NEXT、dアニメストア、等で、
そして過去の話がショートムービーとしてNETFLIXで配信されている。
大剣を振るうガッツと、それを取り巻く重い運命。
そんな世界に一度飛び込んでみてほしい。