「帰ってきたヒトラー」
2015年、「ダーヴィト・ヴネント」監督により制作されたドイツ映画。
2012年に「ティムール・ヴェルメシュ」が発表した同名小説を映画化したものである。
上映時間は116分。
あらすじ
1945年、総統地下壕にて今にも絶命しようとしていたアドルフ・ヒトラーに一つの奇跡が起きる。
タイムパラドックスにより2014年の同じ場所にタイムスリップする。
その後、テレビ局で働く青年、「ファビアン・ザヴァツキ」に助けられ、
かつての野望の実現へと動き出す…。
出演役者
蘇ったアドルフ・ヒトラーを演じるのは
「オリヴァー・マスッチ」
テレビ局の青年、「ファビアン」を演じるのは、
「ファビアン・ブッシュ」
見どころ①「徹底された役作り」
今作の見どころはなんと言っても徹底された役作り。
まさに当時のヒトラーがそのまま蘇ったような容姿であり、その立ち振る舞いからも、
この映画において、2時間かかるメイク技術や脚本が秀逸しているのことを感じざるを得ない。
見どころ②「政治作品としてのリアリティ」
今作ではヒトラーが現代の政治の渦中に巻き込まれていく描写があり、
その中でヒトラーが街頭インタビューを行うシーンがあるが、これはリアルな街の声を拾うために、
一般市民にアポなく街頭インタビューを行ったものをそのまま映画に使っている。
撮影の際にはヒトラーを演じるマスッチが襲われる可能性を想定しボディーガードが同伴し、
撮影期間中にその場に居合わせた人たちから25000回以上、写真撮影を頼まれたと語っている。
また、撮影でドイツ民主党の集会に参加した際、その姿と言動を見た党員と揉め乱闘騒ぎになり、
最後は80人程の党員とバーへ行き、
「あなたがいれば党勢を拡大できる。」
と、語りかけられたという…。
配信コンテンツ
そんな「帰ってきたヒトラー」は今現在、
Amazonプライム、NETFLIX、Hulu、dTV、等で視聴できる。
リアリティ100%の作品、「帰ってきたヒトラー」
ドイツの歴史を振り返り、観てみてはいかがだろうか?