ネタバレなしのオススメ映画紹介「ムーンライト」

「ムーンライト」

2016年、「バリー・ジェンキンス」監督により制作されたアメリカのドラマ映画。
「タレル・アルヴィン・マクレイニー」による演劇舞台の題目、「In Moonlight Black Boys Look Blue」を原案として制作された映画である。
制作総指揮として「ブラッド・ピット」が参加した作品としても有名である。
上映時間は111分。

あらすじ

舞台はアメリカのフロリダ州、黒人の男の子「シャロン」は人見知りで静かないじめられっ子の子供だったが、
ある日、いじめっ子から逃げる所をコカイン売人であるキューバ人の「フアン」に助けられる。

フアンと接していくうちに心を開き、人生の色々なことを教えてもらうが、コカイン中毒の母親に薬を売っていたのが「フアン」だと知る…。

見どころ①「3部構成の物語、シャロンを演じる3人の役者」

今作は黒人の男の子「シャロン」の人生の物語であるが、
シャロンの「幼少期」「思春期」「青年期」と、3つの物語にわかれる3部構成の映画であり、
それぞれに演じる役者も違う。

家庭内環境や人種、そして自身がゲイであることなど、色々なコンプレックスを抱えたまま成長するシャロン。
若いがゆえの悩みを抱えるシャロンの成長過程が違和感を感じさせない役者陣の演技により、
ストレートに伝わってくる。

それぞれのシャロンを演じる3人の役者は、

幼少期のシャロン
「アレックス・ヒバート」

 

思春期のシャロン
「アシュトン・サンダース」

 

青年期のシャロン
「トレヴァンテ・ローズ」

 

彼らの演じる「シャロン」の違いにも注目してみてほしい。

見どころ②「シャロンの抱える悩み、そして登場人物」

決して治安の良いとは言えない地域に生まれ、複雑な家庭環境、そして「LGBT」を抱えるシャロン。
観ているうちにシャロンの感情に寄り添うように引き込まれ、現代でもまだ残る、差別の弊害と向き合える今作品であるが、

 

今作の原案となった舞台、
「In Moonlight Black Boys Look Blue」

これは翻訳すると、
「黒人の少年たちは月光のもとで青く見える」

このフレーズに込められた美しさがわかる時が必ず訪れるだろう。
何故なら、そんなシャロンを取り巻く今作の登場人物、全員が黒人であるのだから。

配信コンテンツ

そんな「ムーンライト」は今現在、
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何の不自由もなく幸せな日常を送る人にこそ観てほしい作品である。