「ワンダー 君は太陽」
2017年、スティーブン・チョボスキー監督により世に放たれたアメリカのドラマ映画。
R.J.パラシオが2012に書いた「ワンダー」という小説が原作となる。
生まれつき顔の形が変形してしまっている「オギー」の人生の物語。
あの「ジュリア・ロバーツ」が出演する作品としても有名。
上映時間は113分。
あらすじ
生まれながらにして「トリーチャー・コリンズ症候群」を患っている「オギー」は、
顔の骨格が人とは違っていた。
今までに27回もの手術をし、容態が落ち着いた小学5年生から勇気を決して学校に通うことにする。
家で母親からの授業を受けていたオギーは学校の勉強でもトップクラスになり、秀才を発揮するが、
容姿のことからクラスのいじめが始まり、心を閉ざしてしまう。
オギーはコンプレックスを克服できるのか…
出演役者
主人公の「オーガスト・プルマン(オギー)」を演じるは、「ジェイコブ・トレンブレイ」
オギーの母親「イザベル・プルマン」を演じるのが、「ジュリア・ロバーツ」
父親の「ネート・プルマン」を演じたのは「オーウェン・ウィルソン」
姉の「オリヴィア・プルマン」を演じたのが、「イザベラ・ヴィドヴィッチ」である。
見どころ①「ニヤける、泣ける、どうしても抗えない表情筋トリガー」
映画を観ていて、ニヤけてしまったり、泣いてしまう人、そうでない人がいるが、
この作品、1人で視聴しようものならほぼ確実に、
そのどちらか、あるいは両方が起きることをまずは断言しよう。
設定としては過去にありそうなストーリーにも関わらず、
何故か溢れるリアリティがこの映画には感じてしまい、
そんなリアリティにやられ、表情筋を動かされてしまう人が沢山いるのもまだ事実である。
世の中には数々の感動映画があるが、
その中でも、ここまで日常的会話が涙腺トリガーとなる作品は他には無いだろう。
見どころ②「各人物の立ち位置からも描かれるそれぞれのストーリー」
本来、このような作品は主人公だけにスポットライトが当てられがちなイメージがあるが、
今作はそうではない。
主人公も容姿の悩みを持つように、オギーを取り巻く登場人物もそれぞれの悩みを持ち、
それにフォーカスし、描き出される描写がある。
その悩みもまた、とてもリアリティ溢れる悩みであり、いじめっ子すらにも同情してしまうような
現象が起きる。
主人公をあえて直視せず、別の角度から物語を観てみるのも楽しみ方もできる作品だろう。
見どころ③「実話だった!?着想を得た原作者のリアルな体験」
本作の映画の原案となった、R.J.パラシオの「ワンダー」。
この作品はパラシオさんの実体験から着想を得たものだとされている。
パラシオさんはある日、子供とアイスクリーム屋さんに向かい、 そこで「骨格に異常のある少女」と、鉢合わせた。 すると一緒に居たパラシオさんの子供が怖がり、泣き出してしまった。 その時、パラシオさんはどう対応していいのかわからず、 子供を女の子から遠ざけることしかできなかった…。
その事を深く考え、完成させたものが今作品「ワンダー」である。
第三者としての体験であるにも関わらず、
主観で小説を一本書けてしまうことは並大抵の力ではない。
更に、小説と映画でストーリーの違いが殆ど無いのも特徴で、今作に携わった映画スタッフが、
どれだけ小説の内容に敬意を評して映画を作成したのかがよく伝わってくる作品である。
余談ではあるが、主人公オギーは宇宙が大好き。
中でも「スターウォーズ」がとても好きで、スターウォーズ内のキャラクターの登場や、
セリフなど、随所にパロディ要素が垣間見える。
配信コンテンツ
今現在、「ワンダー 君は太陽」は、
Amazonプライム、Netflix、等で配信されている。
老若男女問わず。
世界中の人間、全てに見て欲しい作品がここにあった。