「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
2011年、スティーブン・ダルドリー監督により制作されたドラマ映画。
アメリカの同時多発テロで父親を失った少年の物語。
原作となるのは「ジョナサン・サフラン・フォア」による同名小説である。
上映時間は129分。
あらすじ
舞台はアメリカ、ニューヨーク。
宝石店を営むトーマスの息子、「オスカー」はアスペルガー症候群を患っていた。
人とコミュニケーションを取らせるためにトーマスは、
オスカーと、ニューヨークの街の「調査探検」という遊びを始める。
「このニューヨークには幻の第6地区がある」
そんなことを話すトーマスは、ある日「9.11同時多発テロ」に巻き込まれ、
オスカーと妻のリンダを残し、帰らぬ人となってしまう。
父親の遺した「幻の第6地区」の謎を解き明かすためにオスカーはニューヨークの街を奔走する。
出演役者
主人公となるオスカー・シェルを演じるのは「トーマス・ホーン」
父親トーマス・シェルを演じるのはなんとあの「トム・ハンクス」
母親のリンダ・シェルを演じるのは「サンドラ・ブロック」である。
見どころ①「実際に起こった痛ましい事件を背景に展開されるストーリー」
今作の内容、フィクションの物語ではあるが、実際に怒っている痛ましくも記憶に新しい、
「9.11同時多発テロ」をモチーフに書かれている。
妻のリンダやオスカー、その他のニューヨークの人々の、
テロ以降の環境や心情をよりリアルに描く作品となっている。
オスカーを初めとする、一人一人のテロへの想い、
そして人間ストーリーを細かく描写している今作は、
物語の本筋である「オスカーの調査探検」以外でも、
後世に伝えるべき内容を含んだ歴史的な作品であるだろう。
見どころ②「幻の第6地区!?かつて抱いた冒険心をくすぐるオスカーの探検」
亡くなった父親の遺した重大な調査。
「ニューヨーク幻の第6地区」の謎を解明するために、オスカーはニューヨークの街を探検し、
色々な人と出会う。
アスペルガー症候群を抱え、人とのコミュニケーションに弊害を持つオスカーの成長を肌で感じることのできる構成だろう。
迷路のように入り組んだ大都会ニューヨークで、オスカーはどんな道を歩み、
どんな成長をしていくのか…。
本作の最大の見どころはそんな「冒険」と「ワクワク」そしてオスカーの成長であり、
昔感じた「あの感覚」を思い出せるだろう。
配信コンテンツ
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は今現在、
Amazonプライム、Netflix、U-NEXT、等で配信されている。
同時多発テロの時、ニューヨークの人々は何を感じたのか?
そして「幻の第6地区」は存在するのか?
冒険心を心において観てみてはいかがだろうか?