「レオン」
1994年にリュック・ベッソン監督により制作された、フランス、アメリカ合作映画。
リュック・ベッソン監督のハリウッド初監督作品であった。
超一流の殺し屋「レオン」が少女マチルダに「殺し屋稼業」を教え込むアクションヒューマンドラマ。
上映時間は133分。
あらすじ
舞台はアメリカ、ニューヨーク。
プロの殺し屋として生計を立てる「レオン」は、寡黙で誰とも接することなく生活していたが、
アパートの隣の部屋に住む、少女「マチルダ」が両親に虐待を受けて部屋の外に出ている所に遭遇し、
顔見知りになる。
そんなある日、マチルダの父親の薬物横領がバレてしまい、
外に出ていたマチルダ以外の家族全員が皆殺しにされてしまう。
行く宛てのなくなったマチルダはレオンの元に転がり込み、まだ幼い弟を殺された復讐の為、
レオンに「殺し屋」としての技術の伝授を頼み込むが…。
出演役者
主演の「レオン・モンタナ」を演じるのは「ジャン・レノ」
今作のヒロイン「マチルダ・ランドー」を演じるのが「ナタリー・ポートマン」
マチルダの家族を皆殺しにした麻薬密売組織の人間「ノーマン・スタンスフィールド」を演じるのは、「ゲイリー・オールドマン」
ちなみにゲイリーは「ハリーポッターシリーズ」でもお馴染み、「シリウス・ブラック」を演じていることでも有名である。
見どころ①「20年経った今でも賞賛されるアクションラブストーリー」
今作の「レオン」、かなり有名な作品で、当時、無名であった「ジャン・レノ」や
「ナタリー・ポートマン」などの役者のブレイクのきっかけとなった。
それから20年以上も経つ今でも評価され続ける理由はなんと言っても、
現代でも通づる心理描写が描かれているからであろう。
無口な殺し屋レオンとおてんばな少女マチルダ。
全く繋がることのない2種類の人間である。
最初は上手くいかない会話のキャッチボール、
それが徐々に打ち解けていくやり取りは思わず笑顔になってしまう。
何度観ても色褪せることはない心理描写が上手く仕掛けられた作品である。
見どころ②「映画の雰囲気をガラリと変える、光と闇」
レオンとマチルダのやり取り、まるで親子のような微笑ましいやり取りが多いが、
この間もレオンは殺し屋としての仕事をこなしている。
そんな殺し屋のアクションシーンとラブロマンスの融合こそが今作一番の見どころである。
いつもはおっとりしていて無口なレオンだが、殺しになると瞬時にスイッチが入る。
そんな抑揚のある演技こそが「ジャン・レノ」を一流スターに押し上げたきっかけでもあるだろう。
見どころ③「観るなら是非とも完全版を。監督の拘りが詰まった脚本」
レオンには「劇場公開版」と「完全版」の2種類がある。
劇場版の上映時間は110分であるのに対し、
完全版は133分、この20分にリュック・ベッソン監督の拘りの違いがある。
これは当時、映画の試写会の場面で、観衆から、成人男性と少女の愛を語るシーンに対し、
「刺激的すぎる」「不健全である」との声があったため、やむ無く問題シーンをカットし、
劇場では表現を抑えた「不完全版」が公開されることとなった。
カットされたシーンは決して公序良俗に反するものではなく、レオンとマチルダが愛を語るシーン、そして殺しの技術をより集中的に訓練するシーンであったが、カットに至った。
本作を120%楽しむ為であるのなら是非とも「完全版」の視聴をオススメするとともに、
「殺しの訓練」をしたり、「愛を語るシーン」が、あってこそのレオンを楽しんでほしい。
今では監督の意向により「完全版」も視聴でき、このシーンへの監督の拘りも感じられるだろう。
配信コンテンツ
「レオン」は今現在、
Amazonプライム、Netflix、U-NEXT、等で配信されている。
未だ語り継がれる名作であり、若き日のジャン・レノ、
そしてナタリー・ポートマンが出演する貴重な名作、是非とも視聴してみてほしい。