「心が叫びたがってるんだ」
2015年9月に長井龍雪監督により公開された日本のアニメ映画。
喋ることにトラウマを持つ高校生の女の子と、そのクラスメイトを描いた作品。
原作と製作にも携わったのは、「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」を制作した、
「超平和バスターズ」である。
2017年に実写映画化もしている。
上映時間は119分。
あらすじ
舞台は2015年の秩父。
高校生の女の子である「成瀬順」は
幼き頃に自身の発言から両親の離婚を招いたことがトラウマとなり、
喋ることができない女の子だった。
ある日成瀬のクラスが「地域ふれあい交流会」なる、一般の方々を招き入れ、
歌やショーを発表するものをクラスで担当することとなった。
そのための「実行委員」として、成瀬を入れた四人が選出された。
今回はそんな四人の物語である。
出演キャラクター
「坂上拓実」
本作の主人公的立ち位置、音楽に精通していて、ピアノが弾けたりする。
「成瀬順」
本作のヒロイン。喋ることにトラウマを抱えている。
「仁藤菜月」
チアリーディング部の部長。
「田崎大樹」
野球部のエースだったが、腕の故障により休部中。
見どころ①「あの花を制作したスタジオが再集結、2時間のアニメ映画」
今作の「心が叫びたがってるんだ」は、「あの花」を制作した「超平和バスターズ」という制作チームが、
再集結し、制作されたものである。
青春アニメを作らせたら右に出るものはいないチームの最新作ということもあり、
脚本はとてもよく仕上がっている。
今作の物語の舞台となる場所も「あの花」の時と同じ「秩父」であり、制作側の作品に対する愛情も深く伝わってくる作品となっている。
見どころ②「本来全く絡むことのない、個性的な四人の作品」
今作の物語で選出された4人の「実行委員」、
それぞれが全く違うタイプの人間である。
そこにぶつかる、高校生としての学校生活、催し物、そして青春、
全てが上手く絡み面白い作品として仕上がっていることも見ものだろう。
個性的なのは主役の4人に限らず、クラスの仲間達にもそれぞれの個性があり、
その個性たちが一丸となり、ひとつの催し物に取り組む「青春」の描写を観ていると、
自分もあの頃に戻りたいような懐かしい気持ちになってしまう。
配信コンテンツ
そんな「心が叫びたがってるんだ」は、今現在、
U-NEXT、dTV、等で配信されている。
超平和バスターズの送る、青春アニメーション映画、
どうか皆さん、観てみてはいかがだろうか。