【茶道を志す女性の人生】映画「日日是好日」ネタバレあらすじ考察

本記事では、
前半で、映画紹介&見どころレビュー
後半で、ネタバレ解説&徹底考察を行います。

日日是好日

2018年、大森立嗣監督によって制作された映画。

原作となる作品があり、

エッセイスト森下典子による同名小説が原作となる。

上映時間は100分。

あらすじ

舞台は1992年の日本。

大学生の典子

何のとりえもない自分に嫌気が差していた。

 

周りの友達の間では「就職」についての話題も

飛び交い始める中、

母に勧められた「茶道」に通うことを決める。

 

従姉であり親友でもある「美智子」と一緒に

「武田先生」の元に通い始めるのだった。

 

出演役者

今作の主人公「典子」を演じるのが

「黒木華」

 

典子の従姉である「美智子」を演じるのが

「多部未華子」

 

お茶の先生である「武田先生」を演じるのが

「樹木希林」

 

見どころ「本物の「茶道」の世界を描く作品」

 

今作での大きなテーマは「茶道」

今作の映画では、奥深い茶道の世界について語られている。

茶道を通して成長を感じる典子の姿が一番の見どころだろう。

 

また今作は大女優「樹木希林」の遺作ともなる作品である。

その圧巻の演技にも要注目の作品だろう。

 

配信コンテンツ

「日日是好日」は今現在、

Amazonプライム、dTV、等で配信されている。

Amazonプライム

ネタバレあらすじ

舞台は1992年の日本。

大学生の典子

何のとりえもない自分に嫌気が差していた。

周りの友達の間では「就職」についての話題も

飛び交い始める中、

母に勧められた「茶道」に通うことを決める。

従姉であり親友でもある「美智子」と一緒に

通い始めるのだった。

講師である「武田先生」

何も知らない典子たちに

一から十まで茶道のことを教えてくれるのだった。

二ヶ月茶道を続け、

二人にはいよいよ「就職」する事となる。

典子は企業でのアルバイト、

美智子は商社マンとして働くようになる。

二人は働きながらも、

お茶に励む日々を送っていた。




そして就職してから三年が過ぎる。

美智子は会社を辞めて見合い結婚すること

典子に話すのだった。

それからも典子は一人でお茶を続けた。

 

そして時は流れ、典子は三十歳を迎える。

付き合っていた彼氏に裏切られ、

新たな彼氏ができ、

色々なことを乗り越えながらも

彼女はお茶を続けていた。

 

そんなある日、

父親が亡くなってしまう。

今までにないくらいの悲しみが襲うが、

その時隣にいてくれたのは、

武田先生とお茶だった。

 

それから更に12年。

典子はまだお茶を続けていた。

そしてこれからも。

 

ネタバレ考察

映画の雰囲気作りが重要な作品だった。

今作のテーマは「茶道」

これを描くにあたって、

映画雰囲気作りというものはとても重要な項目になった。

 

今作では拘った要素として、

「映像」に力を入れている印象を受けたのだ。

どことなく明るすぎない彩度で撮られた

その映像は茶室のシーンでよく映える撮られ方をしている。

 

そして今作では映像以外でも、

もう一つ拘っていた演出がある。

今作は「聴く」映画だった。

もう一つの演出の正体、それは「音」である。

水の落ちる音、襖の音、

「お湯」と「水」の音の違い、

「雨」や「海」での環境音など、

ありとあらゆる音が、

今作におけるシビアな世界観を作り上げただろう。

茶室の人間全てが雨音に耳を澄ますシーンは

日本人であるなら、誰もが理解できたのではないだろうか?




名女優「樹木希林」の遺作

今作の主人公は黒木華

大きな周辺人物として鶴田真由多部未華子が出演するが、

なんと言っても今作の立役者は、

茶室の先生を演じた樹木希林だろう。

 

彼女の演技はどの作品でも独特のキャラクターで、

樹木希林という女優の人物像がそのまま発揮されている作品ばかりだ。

 

それに相違なく、

今作でも彼女のキャラクターが遺憾なく発揮され、

映画「日日是好日」を作り上げる重要な要素となっただろう。

 

そして2018年9月15日に亡くなった樹木希林の遺作ともなる今作は、

今までに数多くの映画に出演してきた

樹木希林の演技が肌で感じられる

最後の作品となってしまった。

 

彼女の演技力こそが、

本作で重要視された

「雰囲気作り」に一番影響した要素なのかもしれない。

 

やりたいことが見つからない若者へ向けて。

今作の主人公である典子は、

大学卒業後も進むべき道がわからず、

途方に暮れることになる。

 

その中でも「茶道」だけは辞めなかった

彼女の生きる上での考え方の変化こそが

今作の見どころでもあるだろう。

 

幼少期に観た映画の良さがわからない。

そして大人になって見返してみると、

その良さがよくわかる。

 

「世の中にはすぐわかることとわからないことの2種類がある」

のフレーズが耳に残るが、

映画しかり、茶道しかり、

最初は意味もわからず取り組んだものの良さに気がついていく

という脚本はとても心に刺さるものだった。