映画「バットマンビギンズ」のネタバレ感想と考察【本当の「正義」とは何か?】

  • 2020年12月3日
  • 2020年12月15日
  • 映画
  • 209view

「バットマンビギンズ」

2005年、クリストファー・ノーラン監督

によって制作された作品。

栄えあるDCコミックスの作品、

「バットマン」実写映画化した作品。

ノーラン手がける「ダークナイト三部作」

一作目に当たる作品であるが、

「バットマン」シリーズの映画としては

5作目に当たる作品である。

上映時間は141分。

あらすじ

舞台は「ゴッサムシティ」という、

とある街。

幼少の頃から御曹司として生まれ育った、

「ブルース・ウェイン」

子供の頃に井戸の底に落ち、

そこでコウモリの群れに襲われ、

コウモリがトラウマとなってしまう。

 

両親とのオペラ鑑賞の際、

コウモリに扮する役者に耐えきれず、

家族を連れてオペラ鑑賞をやめるが、

外で強盗に襲われ、両親を亡くしてしまう。

以来、その重荷を背負ったまま大人になる

ウェインだったが、

犯罪者の温床と化しつつある

ゴッサムシティを見て、

強くなるために旅に出ることを決意する。

ヒマヤラ山脈の「影の同盟」にて、

血の滲むような努力を詰んだウェインは

ゴッサムシティに帰ってきた。

 

そしてかつてのトラウマであった

「コウモリ」をモチーフに

「バットマン」が誕生するのだった。

ネタバレ感想と考察

鬼才「クリストファー・ノーラン」のアクション作品!

本作の監督を務めた

クリストファー・ノーラン、

「インセプション」「インターステラー」

「テネット」など、

普段は、壮大なテーマを掲げる作品を

書いている監督であるが、

本作「バットマンビギンズ」

生粋のアクション作品だった。

【夢の中の夢の中の夢】映画「インセプション」ネタバレあらすじ考察

 

確かに壮大なテーマではあるが、

彼の得意とするジャンルの作風とは

少し違った題材の作品だったはずだ。

 

しかし、本作を鑑賞してみると、

ノーランらしさが時折垣間見え、

それがバッドマンの持つアクション要素に

上手く絡んだような作品となった。

 

最も、彼の本領は本作、

「バットマンビギンズ」ではなく、

次作の「ダークナイト」から

エンジンがかかってくる印象が強い。

本作を観るなら、

是非とも三部作とも鑑賞してほしい。

アメリカで描かれるヒーローモノより、少しダークな雰囲気の作風。

「スーパーマン」「スパイダーマン」

「アイアンマン」など、

数あるアメリカのヒーロー作品の中でも、

ノーランの描く本作

「バットマンビギンズ」

どこかダークなヒーローのイメージが強く、

そこがまたノーランらしい。

 

物語の主役となる「バットマン」は

設定上では「一般人の肉体」であり、

人間という範疇を大きく逸脱しない

アクションが展開されるところが面白い。

 

また、対峙する敵も、

特殊能力を持った特別強い敵ではなく、

「犯罪者」の集団であったりと、

違う角度からのアプローチをしてくる

シリーズのヒーロー映画となった。




主人公ヒーローが「一般人」であることに、

こんなにも価値を見出し、

生々しく手に汗を握れる作品

あまり見たことが無かったのだ。

 

そんないい意味での「人間臭さ」

本作の持つ独特な空気感の

要因となっている。

「本物の正義」という概念にスポットライトを当てるストーリー設定

本作の舞台となる「ゴッサムシティ」、

街全体が犯罪者達の温床と化している

場所での物語となるが、

物語の始まりから犯罪者と警察が

完全に癒着している状況からの

スタートとなる。

 

敵を追い詰め、ヒロインの「レイチェル」

助けても警察に追われて

逃げ出すアクションが描かれたりと、

ヒーロー作品としては

突出した特徴を持つ映画となった。

 

アクション映画でありながらも、

「本当の正義とは?」という哲学的な

テーマを掲げた作風に描かれ、

バットマン自身にも迷いが見えるのが

とても印象的な作品となっただろう。

「暗さ」の正体はキャラクターデザインにもある。

全身真っ黒で、

「コウモリ」をモチーフにした

バッドマンや、

とても有名な次作「ダークナイト」

宿敵として描かれた

「ジョーカー」であったりと、

本シリーズに登場するキャラクター達は

デザインがとても特徴的な

キャラクターであるだろう。

バットマンがそうであるように、

敵も人間の範疇を超えない技を使い、

犯罪を働き、バットマンを苦しめる。

 

そんなキャラクターデザインこそが、

本作、基、バットマンシリーズでの

「暗さ」に直結する要因ともなっていた。

 

武闘派の敵よりは頭脳派で

「サイコパス」なキャラクターが多い

作品であり、

漏れなく本作でもそんなキャラクターは

登場する。

「スケアクロウ」と呼ばれる、

陰鬱なマスクを被った敵キャラクターは

人間に恐怖の幻覚を

体験させるガスを利用し、

バッドマンと対峙するが、

もちろん「特殊能力」などは使えない。

 

普段描かれる敵キャラクターよりも、

生々しい設定のキャラクターであることも

より「陰鬱さ」を彷彿とさせる

珍しいアクション作品である。




ゴッサムシティのスチームパンク感に魅せられる!

本作の舞台となる「ゴッサムシティ」であるが、

男心をくすぐるスチームパンクな世界観

魅力の一つだろう。

 

他の作品で舞台となる街が、

「昼間」の戦いが多いのに対し、

本作の舞台は「夜」の魅せ方が

とても映える世界観となった。

 

また、バットマンが使用する

道具やマシンの数々も、

「機械感」溢れる、

ゴツゴツしたデザインのモノが多い。

数々の魅力を兼ね備えた

バットマンは、他の映画とは

少し毛色の違うヒーロー作品だった。