「アオラレ」ネタバレ感想と考察【煽り運転が招く悲劇の結末…!?】

  • 2022年9月1日
  • 映画
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本記事は、映画「アオラレ」のネタバレを含んだ、感想と考察記事です。

鑑賞したことが無い方は、注意して読み進めてください。

「アオラレ」

2020年デリック・ボルテ監督によって制作されたサスペンススリラー作品。

「煽り運転」を題材に制作された作品。

上映時間は93分。

あらすじ

舞台はアメリカ、ルイジアナ州。

一人の母親、レイチェルは一人息子のカイルと共に、母子家庭ながらも多忙な日々を過ごしていた。

遅刻魔であるレイチェルはいつも通りの遅起きが原因で、美容師としての仕事に遅刻しそうになってしまう。

カイルの学校への送り迎えも同様に遅刻しそうになり急いで車を飛ばすが、名物となる大渋滞に巻き込まれてしまう…。

やっとの思いで渋滞を抜けるも、前方の車が青信号にも関わらず進まなかったために、盛大にクラクションを鳴らしてしまう…。

出演役者

本作の主人公レイチェルを演じるのが「カレン・ピストリアス」

南アフリカ出身の女優で、ニュージーランドやオーストラリアのTVなどにも出演する。

 

本作の核となる人物、トムを演じるのが「ラッセル・クロウ」

世界が誇る名俳優であり、あの「グラディエーター」ではアカデミー主演男優賞を受賞したことは誰もが知っているだろう。

 

レイチェルの一人息子、カイルを演じるのは「ガブリエル・ベイトマン」

幼い頃から子役としてCM、広告、TVドラマに映画と多方面で活躍する子役で、あの「チャイルド・プレイ」で主演を演じているのも彼である。

配信コンテンツ

「アオラレ」は今現在、AmazonプライムU-NEXT、等で配信されている。

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ネタバレ感想と考察

アメリカでも問題となっていた!?「煽り運転」

少し前から日本で問題視され始めたトラブルの種、それが「煽り運転」である。

テレビやインターネット、SNSなど、様々な媒体で問題となり炎上したこのトラブルであるが、「日本だけじゃなかったの!?」と感じた鑑賞者は多いはずだ。

些細なことをきっかけに感情が爆発してしまう心理描写が色濃く描かれ、笑えるほどに悪い方へと事態は進んでいくが…

そんなトラブルの火種も「車関係」の要因となっていた。

それは「渋滞」である。

日常生活を生きる人々のストレスを表現するにはこれだけでかなりの破壊力を誇る演出となっていただろう。

鑑賞者の皆さんの中でも「朝の通勤渋滞」にストレスを抱える人は多いのではないだろうか?

だが、安心してほしい。

これは貴方だけではなく、日本、ないしは「世界の抱えるストレス」でもあるのだから…。




「感情スイッチ」の切り替えが残酷で美しい「ピタゴラ的」映画!!

日本でも問題となった「煽り運転」による暴力事件であるが、映画を観る限りその内容はアメリカでも健在である。

そしてその内容もかなりインパクトのあるものとなっていた。

車社会の些細なストレスを凝縮したかのような作品であるが、その脚本を紐解くと「全てが繋がっている」ピタゴラ的要素が面白い演出となっていた。

まずは主人公レイチェルの「離婚」

仕事に追われる夫と離婚し、育児と仕事を両立しようとしていたレイチェルであったが、そのハードな生活に「寝坊」してしまうところから物語は始まる。

そして「渋滞」

結果、その渋滞が原因となり、自分の顧客には愛想を尽かされ、息子のカイルは学校に遅刻してしまう…。

まさに「渋滞」ひとつに人生を狂わされる様が描かれていた。

そんな苛立ちを抱えるレイチェルの前に現れたトムであるが、青信号でも動かない彼の車に対して「クラクション」を鳴らしてしまい、それが起爆剤となった。

ここまでのレイチェルの境遇、そして行動が全て繋がって起きた災いであると考えてもいい。

まさに「バタフライ・エフェクト」だろう。

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あの「ラッセル・クロウ」の怪演が光る!!

映画冒頭、既にラッセル・クロウ演じるトムが「殺人鬼」である描写から物語がスタートしているのは鑑賞者であればわかるだろう。

映画はトムが一家を惨殺して、家を燃やしている描写から始まるのだから…。

そんな「殺人鬼」が乗る車に、盛大なクラクションを鳴らしてしまうレイチェルであるが、ここで注目するべきは、なんと言っても「ラッセル・クロウの怪演」であろう。

クラクションひとつであそこまでの怒りを演技できる、彼の才覚が冴え渡るような映画と言っても過言ではない。

鑑賞者全てを恐怖の渦に巻き込む彼の怪演、そしてその「起爆剤」となる現象には、リアリティ溢れる恐怖感を感じてしまうだろう。

しかしながら、トラブルに巻き込まれてからというもの、「B級感」を感じざるを得ないほどの人間スリラーはさすがに「ギャグ」としても感じてしまう一面もあるのも事実だ…。

トラブルに巻き込まれてからのレイチェルの言動にも「ツッコミどころ」を感じるシーンも多い。笑

そこは「映画」と割り切って鑑賞する心構えが必要となる作品だった。

余談ではあるが、世の中には本当にあの程度のクラクションで我を忘れて怒ってしまう人間がいる。

「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったもので、あそこまでではないにしろ、煽り運転による暴行事件が日本でも起きてしまうのだから恐ろしい。

車を運転する皆さんも気をつけてほしい。

もしかしたら前の車は「殺人鬼」かもしれないのだから…。