「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」
2008年、押井守監督により制作された戦争アニメーション映画。
過去に「イノセンス」や「攻殻機動隊」を手がけ、2004年のイノセンス以降の4年ぶりの作品となった、
戦闘機パイロット達の物語。
原作は「森 博嗣」のシリーズ小説で、3年以上前からオファーがあり映像化は困難だと考えていたが、
今回映画化が決定した。
上映時間は122分。
あらすじ
舞台は日本に似たどこかの国、「戦争請負会社」という概念が存在する世の中で、
会社同士の戦争に使われる戦闘機パイロット達がいた。
パイロットの中には、思春期を過ぎてから歳をとらない「キルドレ」という人々が多く、
主人公の「カンナギ」も「キルドレ」として日々戦闘機に乗っていた。
ある日、新しい請負会社に配属となったカンナギは、そこのパイロット仲間と出会い、
指揮官の草薙と出会う。
歳をとらずに、ただ戦死していくだけという運命にカンナミは何を思うのか…。
登場キャラクター
主人公の「函南優一(カンナミ)」(cv.加瀬亮)
指揮官の「草薙水素」(cv.菊地凛子)
パイロット仲間の「土岐野尚史」(cv.谷原章介)
見どころ①「押井ワールド全開の、どこか儚げな戦争ヒューマンドラマ」
過去に放った、「イノセンス」や「攻殻機動隊」などで、
独特な世界観を作り上げるアニメーション監督としても有名な押井守による作品。
今作でもその世界観はどっぷり表現される。
言葉少なげな登場人物達に、儚げな雰囲気、3Dアニメーション、
他のアニメでは描くことのできないシリアスな描写が本作の一番の見どころだろう。
見どころ②「キャラクター同士のやり取りの絶妙な間と仕草」
今作の登場人物、皆どこか言葉少なげで暗い一面を持つ人物が多く登場人物する。
会話の端々に独特な間が置かれ、ビールを一口飲むシーンや、煙草一本吸う仕草までもが
計算されているような、アクションの綿密さを感じる作品となる。
思わず自分も煙草に火をつけたくなるような、大人の観るアニメに相応しい一作である。
配信コンテンツ
「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」は今現在、
Amazonプライム、Netflix、Hulu、等で配信されている。
押井ワールドにどっぷり浸かり、
「イノセンス」や「攻殻機動隊」などの作品も観てみてはいかがだろうか?