映画「スーサイド・スクワッド」のネタバレ感想と考察【DCコミックスの悪役たちが躍動する迷作…?】

  • 2020年12月7日
  • 2020年12月16日
  • 映画
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本記事は、映画「スーサイド・スクワッド」の

ネタバレを含んだ、感想と考察記事です。

鑑賞したことが無い方は、

注意して読み進めてください。




スーサイド・スクワッド

2016年、デヴィッド・エアー監督

脚本の元、制作された作品。

DCコミックスの「スーパーマン」

「バットマン」で登場する

悪役たちが主人公の作品。

上映時間は123分。

 

あらすじ

舞台はアメリカ、

スーパーマンの死後から数ヶ月後の世界。

米国政府は未だ世界に蔓延る、

「メタヒューマン」と呼ばれる悪党達から

社会を守るために、

今までに捕まえた、同じメタヒューマンを

集結させ、

悪党達による防衛団を結成する。

その名も「スーサイド・スクワッド」

そんな最中、

同じスーサイド・スクワッドに招集された

メタヒューマンである、

魔女の「エンチャントレス」

暴走し、米国中が混乱に陥る。

エンチャントレスを止めるために、

スーサイド・スクワッドは

立ち上がるのだった…。

ネタバレ感想と考察

色濃いキャラクターの面々と豪華役者陣!

本作の数々の悪党の面々、

作内でも、かなり強烈な個性を放つ

立場のキャラクターばかりで構成された

映画であり、

その役者陣も豪華な顔ぶれが集まる

作品となった。

 

まずはスーサイド・スクワッドの

リーダー的存在、

「デッド・ショット」

「バットマン」シリーズで登場する

暗殺を生業とするメタヒューマンで、

狙撃のプロであり、

どんな獲物も百発百中の腕を見せる。

 

悪党でありながら

妻子を持ち、

なかなかに人間的なキャラクターで、

本作で数少ない「まとも」な

キャラクターだろう。

 

演じるのは「ウィル・スミス」

説明不要の大御所ハリウッドスター。

「メン・イン・ブラック」

「インデペンデンスデイ」

「アイ・アム・レジェンド」などの

超有名SF作品で主役を飾っている。

 

「ハーレイ・クイン」

「バットマン」シリーズで登場し、

バットマンの宿敵「ジョーカー」

彼女としての立ち位置のメタヒューマン。

昔はジョーカーを担当する

精神科医だったが、

精神面と肉体を改造され、

サイコパスキャラクターとして

生まれ変わるのだった。

 

演じるのは「マーゴット・ロビー」

オーストラリア出身の女優で、

有名作「ワンス・アポン・ア・タイム・

イン・ハリウッド」でも

ヒロインを演じている。

 

「キャプテン・ブーメラン」

「フラッシュ」シリーズで登場する悪党で、

ブーメランなどの飛び道具を駆使して

戦う強盗であった。

カメラ付きブーメランを投げて

様子を見るなど、

隠密且つ、テクニカルな動きもできる

メタヒューマンである。

演じるのは「ジェイ・コートニー」

 

「エル・ディアブロ」

ロサンゼルスギャングの元団員で、

手から炎を吹き出し戦う。

また、炎の化身として変身し、

戦うこともでき、

メンバーの中では間違いなく

最強のキャラクターだろう。

 

自身の能力にトラウマを持ち、

戦闘時でもあまり好戦的ではない。

デッドショット同等に

まともなキャラクターであり、

常に冷静沈着で、ファンも多いだろう。

演じるのが「ジェイ・ヘルナンデス」

 

「キラー・クロック」

隔世遺伝によって爬虫類の体を持つ男。

見た目が唯一「ヴィラン」を彷彿とさせ、

その怪力を駆使して戦う。

 

また、水中での自由な行動が可能で、

刑務所内でも、常に下水道に潜んでいた。

演じるのが

アドヴェール・アキノエ=アグバエ」

 

「カタナ」

メタヒューマンではないが、

大佐の護衛として、

スーサイド・スクワッドの面々と

一緒に戦う女性剣士

 

日本人であり、

洋画でありながら

達者な日本語のセリフが多く、

新鮮な感覚で鑑賞できるだろう。

 

演じるのは「福原かれん」

アメリカで活動する女優でありながら、

純正の日本人である。

 

「ジョーカー」

「バットマン」シリーズで最も有名な

敵役のキャラクター。

本作の影の主人公であり、

スーサイド・スクワッドのメンバーではないが

度々登場する。

 

ピエロの容姿のサイコパスキャラで、

ハーレイ・クインの彼氏的立ち位置が故に、

彼女を救うために要所要所で登場する。

 

「劇場型犯罪」を好む演出家で、

ダイナミックな登場シーンが多い

キャラクターだろう。

 

演じるのは「ジャレット・レト」

鬱映画としても名高い

「レクイエム・フォー・ドリーム」

主演を演じ、

「ブレードランナー2049」にも

出演している。

【薬物中毒者の墜落】映画「レクイエム・フォー・ドリーム」ネタバレあらすじ考察

 

「エンチャントレス」

本作の敵役としての存在。

同じメタヒューマンでありながら、

世界を破壊し尽くすことを目論む。

「超能力」のような力での瞬間移動や、

新たな兵隊を作り上げたりなど、

ぶっ飛び設定のキャラクターであるが、

本作の作風を考えれば不自然は無い。

 

演じるのが「カーラ・デルヴィーニュ」

世界中で流行った「太眉ブーム」

火付け役的存在のモデルであり、

歌手の「テイラー・スイフト」

MVにも登場している。

英国トップクラスの

ファッションモデルである。

 

こんな個性的な面々

展開されるストーリー、

「個性」を生かした作風には

アメコミ感満載の面白さが潜んでいる。




「ダークナイト」とは毛色の違うジョーカー

「ダークナイト三部作」シリーズ

知る者として、

本作の「ジョーカー」の描かれ方には、

少し違和感を感じた鑑賞者も

多かっただろう。

 

ダークナイトシリーズのジョーカーよりも、

バッチリメイクのピエロ感と、

派手な衣装にタトゥー

サイコパス感で言えば

「ヒース・レジャー」演じる、

ダークナイト版のジョーカーの方が

上手だっただろう。

 

しかしながら、本作で描かれる

ジョーカーの立ち位置として、

危険な時に現れ

場を荒らしていく派手派手しさには、

本作のようなジョーカーのキャラクターが

しっくり来ていたのもまた事実。

「サイコパス感」よりは「クレイジー感」

彷彿とさせるキャラクターに

また違った一面を見いだせたのでは

ないだろうか?

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少し雑な展開でもコメディ的要素で補う作風。

数々のキャラクターが登場し、

目まぐるしく展開していく物語、

とても123分には収まりきらないような

脚本があったが、

その一つ一つを素早く処理していった

作風に感じた。

この荒く、スピード感ある展開の速さ

これが「雑」と言われてしまえば

それまでだろう。

 

見方を変えてみると、

アメリカンコメディの要素を

ふんだんに取り入れた

アクションコメディ作品として鑑賞すれば、

なかなかに楽しめる作品だった。

 

セクシーなシーン、暴力シーン、

そのどれもが目を覆うような

「グロテスク」な描写には描かれず、

あくまでコミカルに鑑賞できる

魅力が本作にはあったのだ。

あまり力まず、

軽い気持ちで鑑賞する映画としては

上出来な作品なのかもしれない。




「えっ?お前って敵じゃないの?」

本作の要である悪人集団、

スーサイド・スクワッドを牛耳るのが、

黒人の米国政府上官

「アマンダ・ウォラー」であるが、

彼女の素行に対して

終始イライラしっぱなしの

鑑賞者も多かっただろう…。

 

そもそもの「エンチャントレス」の暴走、

そして世界の破滅の危機…

全部コイツのせいである。

 

そして、そのアマンダの部下であり、

スーサイド・スクワッドを率いる隊長

「リック・フラッグ」

兎にも角にも「雑魚すぎる」

一言に尽きる。

終始スーサイド・スクワッドの隊員達に

助けられながらも、

彼らの命運を握るが故に、

偉そう立ち振る舞う。

「本当の悪人とは一体…?」

と思ってしまうような、

バランスの絶妙な

キャラクター陣達によって、

メタヒューマン達の人間性や個性が

より光って見える仕掛けと

なっていたのだろう。

 

あえてなのか、

「細かいことは気にするな!!」

と、言わんばかりのアメコミ調の

作風でなければ、

ここまで耐えることはできなかった。

 

そもそも、人を何人も殺している悪人同士

こんなにも停戦協定を結び、

一緒に戦えることがありえないとも

考えられる。笑

 

脚本的には

ツッコミどころ満載の作品であるが、

「ノリ」「勢い」があれば、

面白く鑑賞できる作品だろう。

ビールでも飲みながら観たい作品である。