「TUBE 死の脱出」ネタバレ感想と考察【ひたすら続く管に閉じ込められる…新感覚スリラー!!】

  • 2023年10月8日
  • 映画
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本記事は、映画「TUBE 死の脱出」のネタバレを含んだ、感想と考察記事です。

鑑賞したことが無い方は、注意して読み進めてください。

TUBE 死の脱出

2022年、マチュー・テュリ監督によって制作された作品。

上映時間は79分。

あらすじ

舞台はどこかの街。

車も通らない荒れた道を歩く女性、リサが居た。

彼女は通りかかったヒッチハイクの男性、アダムの車に乗るが、なんとアダムは指名手配中の犯罪者であった。

アダムに失神させられ、目を覚ますと…そこは人1人がやっと通れる狭い管の迷路だった…。

出演役者

本作の主人公、リサを演じるのが「ゲイア・ウェイス」

 

ヒッチハイクの男性アダムを演じるのが「ペーテル・フランツェーン」

配信コンテンツ

「TUBE 死の脱出」は今現在、Amazonプライム、U-NEXT、等で配信されている。

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ネタバレ感想と考察

もちろん「あの作品」を意識したシチュエーションスリラー!!

パッケージから、その内容から、見た目通りの展開がされるシチュエーションスリラーの本作だが、タイトルは確実に1997年の「CUBE」が元ネタであると考えていいだろう。

こちらのCUBE、立方体の箱からの脱出を目指す、言わば「シチュエーションスリラーの金字塔」とも言える作品だ。

CUBEでは立方体で、複数人での脱出であるのに対して、こちらは細い鉄製の「管」の中を這い進む。

まさに「閉所恐怖症」の人間は観ない方がいい作品だろう。

閉所恐怖症…更には「寝た状態」でのシチュエーションスリラーと言えば、有名なのは2010年の「リミット」だ。

こちらは「棺桶の中」での数時間が描かれる究極のスリラー作品だ。

また、SF×シチュエーションスリラーという組み合わせで言えば、2021年の「オキシジェン」も印象深い。

こちらは近未来カプセルの中で閉じ込められる物語なので、本作の空気感にはより近いものとなっているだろう。

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これまでとはちょっと違うシチュエーションスリラー要素!!

世の中には無数のシチュエーションスリラー作品が存在しているが、本作も例外なく、そんな作品の中の一本となる。

しかし、これまででは描かれなかったプロットが一つあるのだ。

通常、シチュエーションスリラーと言えば、本人の行動範囲は限られ、狭い部屋の中であったり、どこかへ繋がれていたり…という脚本がある。

しかし本作ではとにかく「動く」!!

しかも動き続けて、様々なトラップを攻略していく。

横方向への移動が一切禁止されない中でのシチュエーションスリラーは、他の作品よりも「アクション性」を感じさせるような要素となっていた。




深く考えすぎると…沼る物語のテーマ…。

映画のテーマを本質的に紐解くと、やはり「生きる」ということで間違いないだろう。

映画冒頭で「死にたい」という発言をするリサであったが、「TUBE」からは必死でもがいて、脱出を試みるのだ。

途中、SFの色はどんどん濃くなり、「宇宙人」と思われる生物が多数登場するが、その辺はテーマなどとはあまり関係なく、「SF」という枠組みの中で物語を展開したい監督の意思なのだと筆者は感じた。

ズバリ言うとこの作品、「頭で理解して」鑑賞しようとすると、些か難儀な作品になることは間違いない。

物語のテーマもそうだが、冒頭で登場した「アダム」という男の存在、SF要素、そしてラストは、まるでRPGかのような空間で佇むリサの姿がある…。

アダムの名前から察するに、恐らくは「宗教観」も盛り込まれた作品であるとも思う。

物語の中盤では、「モンスター」によって追われるリサの姿があったが、このモンスターの正体は「アダム」であるとも考えられる。

物語中盤で、アダムの腕を切り落とすリサであったが、このモンスターも腕が無いのだ。

作品の「生きる」というテーマについては、死んだ娘の幻影や、「胎内」のようなところで「生」に触れるシーンで演出されているようにも感じた。

考えはじめてはキリがないのも、シチュエーションスリラーあるあるだろう。

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